双子の出産って、やっぱり帝王切開なの?
皆さんが双子の出産で気になるのは、やっぱり分娩方法ですよね。
私自身、身近に双子のママさんがいなかったので分娩方法について全く未知でした!
一般的な単児の妊婦さんでは80%が普通分娩、20%が帝王切開といった割合だそうです。
では双子の妊婦の場合はどうなのか?
帝王切開が多いイメージだけど、普通分娩も選べるのか?
そもそもどうやって分娩方法を決めるのか?
ここでは妊娠37週6日で双子を普通分娩で出産した私が、分娩方法を決めるまでの話をご紹介します!
双子出産、分娩方法は帝王切開がほとんど?
一般社団法人日本多胎支援協会によると、双子の出産における帝王切開の割合は約70%と言われています。
実際、私も「帝王切開での分娩になるだろうな」と妊娠がわかった時から覚悟を決めていました。
しかし実際は病院の方針によって出産方法の決まり方はそれぞれ違いました。
妊娠発覚から出産までに3つの病院にかかったので、それぞれご紹介します。
妊娠発覚後に受診した産婦人科
長男を妊娠した時からお世話になっている産婦人科で、次の妊娠でも絶対にここの産婦人科で産もうと決めていました!
なので妊娠後一番初めにこの病院を受診したのですが、その時に双子を妊娠していることがわかりました。
しかしこちらの産婦人科では双子の分娩は受け付けていなかったため、GCU•NICUが完備されている大きな病院へ転院するよう紹介状をもらって通院は終了。
産後のケアがしっかりしている産婦人科で産みたかったなぁ〜
このように、一般的な産婦人科では双子の分娩自体が受け入れていないなことが多いようです。
妊娠8週〜32週に受診したS大学病院
自宅近所の産婦人科での出産の道が途絶えたショックは大きかったです。
なぜなら出産後は美味しいご飯をたくさん食べて身体の回復に努めたかったからです。
大学病院のご飯って美味しくないイメージ…
転院先の病院は大学病院の中でもご飯が豪華そうだという理由で、S大学病院に決めました。
この病院での双子分娩方法は「帝王切開一択!」でした。
妊娠32週〜双子を出産したT大学病院
妊娠32週に訳があってさらに大きな国立の大学病院に転院することになったのですが、この時の転院先は病院間で決まっていました。
なのでご飯のおいしさで病院を選ぶことができませんでした。
転院後初めての受診でとっても驚いたことが、先生に「帝王切開と普通分娩、どっちがいいか希望ありますか?」と聞かれたことでした。
え、普通分娩も選べるの?!
なんとなくこの病院は、普通分娩を推してる印象…
なんとこの病院での双子の分娩方法は「帝王切開か普通分娩か、どちらか希望制」でした!!!
双子の出産、普通分娩も可能?
双子の出産の分娩方法、妊婦自身の希望で普通分娩も選べるの?
T大学病院の答えは「条件が揃っていればいける!」でした。
しかし分娩時の安全面を考慮してから、双子の出産は帝王切開一択のみの病院の方が多いようです。
双子の普通分娩の条件とは?
私が双子を出産したT大学病院の場合は、このような条件でした。
- 経産婦
- 妊娠高血圧や妊娠糖尿病などの合併症がない
- 先に生まれてくる胎児が頭位(後に生まれる胎児は骨盤位でした)
- 妊娠34週以降の分娩
- 胎児が2人とも推定体重が1,800g以上
- 帝王切開歴がない
私の場合全ての条件をクリアしていたので、普通分娩を希望できることとなりました!
妊婦と胎児の条件はもちろんですが、普通分娩から緊急帝王切開に切り替わった時に対応できるかどうかの病院側の方針が大きく関係すると思います!
分娩方法を決めるまで
分娩方法を決めるまでに、産科の先生から帝王切開と普通分娩それぞれのメリット・デメリットについて説明がありました。
- 出産後の回復が早い
- 帝王切開で起こりうるリスクを回避できる
- 子宮以外の臓器が傷つく
- 大量出血
- 感染症を起こす など
- 緊急帝王切開に切り替わる可能性も十分ある
- 途中で陣痛が止まる
- 胎盤が剥がれてしまう
- 2人目が上手く出て来れず心拍が落ちてしまう など
- 保険適応にならないので費用が高くなる(帝王切開は保険適応)
1人目が生まれた後に2人目が上手く出てこれず、緊急帝王切開がある可能性については何度も説明を受けました。
この時私はすでに妊娠33週だったので、悩んでる時間はあまりなかったので急いで答えを出しました。
私が普通分娩を選んだ理由
自分の体のこと、赤ちゃんたちのこと、お金のこと。
本当にたくさん悩みました。
帝王切開で産む!と決心していたのに、S大学病院からT大学病院へ転院したことで突如現れた「普通分娩」という選択肢が心の中で引っかかっていました。
帝王切開が多い双子の出産。
普通分娩を希望できる双子妊婦は多くないはず。
その中で選択する機会をもらえたのは、これは何かの運命なのかも…
そんなこと言ってますが、本当に正直なことをいうと「帝王切開」が怖かったんです。
双子を出産する1年前、私は子宮外妊娠を経験したのですが、その時に腹腔鏡による卵管切除の手術を受けました。
たった2cm程度の傷が1つ、他に1cm未満の傷が3つ。どれも小さいですが本当に痛かったです。今もじんわり痛みがあります。
帝王切開の傷となるとこの小さな傷とは比べ物にならない大きさ。
双子の妊娠がわかった時に覚悟は決めたつもりでしたが、いざ目の前にすると決心がつきませんでした。
もちろん赤ちゃんたちの安全面を考えると帝王切開の方がいいだろうし、自分の体のことを優先したダメなママだと思われてしまうかも…そんな不安もありました。
どちらの分娩方法を選んでも、ママが頑張ることに変わりはない。どんな状況にも対応できるようにするから!
そんな病院側から感じる強い自信を信じて、最終的に普通分娩を選択することに決めました。
まとめ
以上、双子出産の分娩方法を決めるまで過程を紹介しました。
帝王切開なのか、普通分娩なのか。
双子の妊娠がわかった時にまず最初に気になったのが、分娩方法でした。
結論としては私の経験上、病院側の方針や妊婦と胎児のコンディションの条件が合えば双子の出産も普通分娩を選べる!です。
その中でもどちらかというと病院側の体制にかかっていると思いました。
双子を普通分娩で何かトラブルがあった時にすぐに対応できるだけのスタッフが揃っているかどうか、これがかなり重要だと思います。
妊婦と胎児のコンディションが良くても、そもそも病院側が普通分娩を受け入れてくれないパターンもあります。
私自身はたまたま普通分娩を選ぶことができて、無事に双子を普通分娩で出産できて本当に良かったと満足しています。
しかし分娩方法を選択する上で最優先なのは、妊婦さんにとってベストな状態で出産ができて赤ちゃんが元気に生まれてこれるようにすることです!
出産は本当に奇跡の積み重ねです。皆さんも自分自身が納得できる分娩方法を選択して、素敵な出産をすることができますように。